声明発表

2025年1月31日 カテゴリー:お知らせ

昨今、地方自治体等において音楽家に出演募集をする際、出演費が無料、もしくは著しく低い金額である例が見受けられます。
音楽家に演奏の場を設け、市民が音楽に触れる機会を設けることは、大切なことと考えますが、音楽家への報酬は、演奏という労務への対価です。
昨年11月にはフリーランス法も施行されました。
関係者が適切な契約を交わし、適正な対価で演奏機会を設けることが、音楽文化の発展につながると考え、音楽ユニオンでは以下の声明を発出しました。
拡散にご協力いただければ幸いです。

 

声明/公正な報酬の支払いを求めて

音楽は、文化を育み、社会に喜びや感動を与える大切な存在です。そして、その音楽を支える私たち演奏家や音楽関係者が公正な労働環境で働けることは、健全な音楽文化の維持に欠かせません。
しかし、昨今、音楽イベントや演奏活動において、出演者への報酬未払い、または十分な報酬が支払われない事例が後を絶たない現状に、深い懸念を抱いています。
報酬の支払いは、演奏者の労働に対する正当な評価であり、これがなされないことは、単なる契約不履行にとどまらず、音楽の価値そのものを軽視する行為です。
報酬の未払いは、個々の演奏家や関係者の生活基盤を揺るがし、音楽業界全体の持続可能性を損なう重大な問題です。
音楽ユニオンとして、以下を強く訴えます。

1. 公正な契約の遵守
全ての演奏者および関係者に対し、明確で公平な契約を締結し、その内容を厳守することを求めます。

2. 音楽の価値を守る意識改革
演奏活動は単なる趣味ではなく、専門的技能と労働による価値ある提供であることを、社会全体で再認識する必要があります。

3. 演奏者の権利保護の強化
未払いの事例が発生した場合、演奏者が安心して権利を主張できる仕組みづくりを目指します。

音楽は一部の人々のためだけでなく、社会全体の財産であり、それを支える演奏者や関係者への正当な評価と尊重が必要不可欠です。報酬未払いの問題を解決し、音楽文化を次世代に継承するために、私たちは全力でとりくんでまいります。
音楽ユニオンは、全ての演奏者や音楽関係者が安心して活動できる環境を実現するため、今後も声を上げ続けます。

2025年1月
日本音楽家ユニオン

声明/公正な報酬の支払いを求めて

 

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