音楽ユニオン特別顧問の岡村喬生さんが、1月6日に永眠されました。享年89歳
新聞記者を志し早稲田大学に入学するも、グリークラブに誘われ声楽の道へ。
卒業後イタリアへ渡り、以降、オーストリア・リンツ市立歌劇場を皮切りにドイツ(当時西独)の
キール・ケルン両歌劇場において専属第1バス歌手を務めるなど約20年に亘り在欧。
1979年に帰国後は、歌手活動の他、テレビ・ラジオ、劇場映画などの俳優、執筆、講演、
オペラ演出も手がけるなど多分野で才能を発揮されました。
1983年の音楽ユニオン結成時より特別顧問として様々なご助言をいただきました。
2007年には、新国立劇場合唱団員事件において、海外での経験をもとにオペラで歌うこと、
働くことについて裁判所へ意見書をご提出いただくなど、多大なご尽力を賜りました。
声楽界のみならず、音楽界全体を良くすべくご協力いただいた岡村さんのご厚誼に感謝申し上げると共に、
心よりご冥福をお祈り申し上げます。