去る３月２０日、仙台市青葉区にある宮城県立こども病院あやしホールにおいて、３・１９ミュージックの日・ライブ・コンサートが開催されました。

障害を持つ子どもと、その親と家族を支援する活動をしている「プロジェクト・スマイル」の協力により、障害を持った子ども達とその家族、約五十名が集まりました。

出演は叶光徳（Cla）、塚野淳一（Vc）、山形祐輔（Pf）の男性三人によるピアノ・トリオで、ハンガリー舞曲第六番、トロイメライ、白鳥、ノクターン等、クラシックの名曲を五十分ほど聞いていただきました。

重度の障害のため、ストレッチャーの上で、あるいは呼吸器をつけたままで、真剣に、そして楽しげに音楽に聴き入る子ども達の姿を目の当たりにして涙ぐむお母さんがいて、私達も演奏しながら思わず、目がウルウルとしてしまいました。

この子ども達と家族の皆さんは、東日本大震災のあの時、いったいどのように過ごしていたのだろうと考えると、それだけで「さぞや…」と胸がいっぱいになってしまいました。

生の音楽がこれ程までに心を打つということを実感させられた、大変貴重な経験をさせていただきました。本当に心洗われる思いの一日となりました。

ご協力いただいた「プロジェクト・スマイル」の方々に心から感謝いたします。このような企画をこれからも、どんどん実施していこうと考えています。