2023あすなろコンサート 北海道 富良野市立 鳥沼小学校
訪問日:2023年10月3日
訪問した音楽家:工藤 晶子(ヴァイオリン)松岡 佳織(フルート)戸田 澄男(ピアノ)
北海道のヘソ(中央)といわれる富良野市にある鳥沼小学校を訪れました。
全校生徒17名の小規模校です。
札幌から車で約3時間の道のりで険しい山道も多く、この時期ヒグマ、エゾシカ等が飛び出してくるので運転には注意が必要です。工藤さんの慎重な運転により予定時刻に無事到着しました。
小学校は木々に囲まれ、校名のとおり野鳥が沢山いるような素晴らしい環境の場所にありました。
玄関には今日のコンサートのチラシが置いてあり訪問者一同感激でした。会場は体育館で一寸寒く感じましたが音響はまずまずです。
曲はハンガリー舞曲やスラヴ舞曲、愛の挨拶などのクラシックの名曲を中心に演奏しました。演奏を聴く子供たちの集中力は凄く、音楽が心の領域にまで届いているのを演奏する側にも感じることができました。
全員合唱では校歌と、さんぽを少人数とは思えないほどの声量で元気に歌ってくれて感激でした。
楽器体験コーナーも実施。分数ヴァイオリンや、フルート頭部管での音出し、ピアノは蓋を外しハンマーの動きを見せての演奏と、初めての体験に子供たちは興味津々の様子でした。
演奏のあと子供たちが感想を述べてくれました。
生の音楽を聴き心からその美しさを感じてもらったようでした。
そして発表した子供に対し先生が良い感想だったと絶妙なタイミングで誉めていました。子供はもちろん嬉しそうな顔をしていましたが、こちらまで嬉しくなりました。先生と生徒の信頼関係を深めながら成長して行く素晴らしい教育だと思いました。お昼には子供たちと給食をいただきました。
給食をいただいて感じたことですが、音楽は皿に盛ることも食べることもできません。
およそ人が生きるために直接の役には立たないのかもしれません。しかし音楽に心の空腹を満たす力はあるはずです。
今日の小さなコンサートを通じ子供たちの人生において「何か」の役に立ってほしいと願いながら学校をあとにしました。
最後にこのような機会を作って頂きました、あすなろコンサート関係者の皆様方に深甚なる感謝の意を表したいと思います。